まずは、オンダ・セロの番組“アル・プリメール・トケ”でのインタビューから。
-マドリー人生について
G:自分の才能以外も引き出す為にプレーを成熟させる必要があった。
自分のポジションだけでなく、他の様々なポジションでプレーし続けてきた。
周期の終わりと考えて、今夏は今までで一番悩んだが、ここに留まる事にした。
会長の再帰と素晴らしい新加入選手、ペジェグリーニ監督と話し合いでね。
選手達だけじゃなく、マドリディスタなら誰にとっても喜ばしいプロジェクトだよ。
マドリーで多くの試合に出場し、クラブに全てを捧げた選手として記憶されたい。
9歳の時にここでスタートして、このエンブレムと共に育ち、成長してきた。
マドリーは第2の家族だし、ファンが愛情を持って記憶してくれる事を願ってる。
第2キャプテンとして、ここに来る選手に、このエンブレムが持つ意味と、
このクラブに尽くし、相応しい選手である必要性を教える義務があるんだ。
マドリーの様なクラブに14年間も所属するのは難しい事だね。
努力とハードワーク、そして自分自身を信じる事がそれを可能にするんだ。
自分がクラブの為に役立つと感じて、マドリーも信じている間はここに留まるよ。
常にプレーするか、しないかは自分次第だ。
良い状態であればプレーするだろうし、チャンスを持てるだろう。
過去を変えたいと思ったけど、戻る事は出来ないし、現実は目の前なんだ。
バルダーノが言った様に、プレーする事でチームの役立つ選手であり続けたい。
うまく行き始めている。監督の信頼を得ているし、構想にずっと入っていたいね。
他の選手が調子が良いと監督が判断すれば、自分のプレー時間は減るだろう。
監督の判断を悩ませる為に努力するし、ポジション争いも喜んで参加するよ。
-新チームについて
G:完壁な選手が揃ったチームだろう。
ロナウド、ジダン、フィーゴのように才能ある選手がいた時期もあった。
今は才能を備えた選手がたくさんいるけど、チームはバランスが取れている。
だから誰かが欠けても、チームのプレーに影響はないよ。
チームはまとまり始めており、監督の役目を評価しなければならない。
監督は全員を戦力と考えていて、誰の事も低く評価したりしない。
そういう意味で、チームは幸せだし、各選手がプレーできることを知っている。
結束したチームを保つことは非常に重要な事だね。
-好調なシーズンスタートについて
G:ベルナベウでCL決勝を戦う為の大事な素晴らしい一年だ。
最近の大会では良い成績を挙げていないから、CLを優勝したい動機になるね。
今季はセビージャ戦を除けば、良いスタートを切ったと思っている。
チームが大きく変化し、新しい監督とシステムに慣れなくてはならない。
ローテーションはシーズン序盤に必要だけど、全てを賭ける終盤が近づいたら、
最後まで戦える先発メンバーを固定しなければならないだろう。
マドリーとバルセロナの唯一の相違点は、チームに時間が必要な事だ。
互いに素晴らしいチームだけど、バルセロナはもう出来上がっているチームで、
マドリーは今から作り上げるから、うまくいってないように見える事があっても、
優秀な選手が揃ってるこのチームは、もうすぐ良いプレーを見せ始めるだろう。
-ペジェグリーニ監督について
G:面と向かい合って、思っている事をはっきり言う方がいい。
プレー時間を持てないのだったら、他のチームで続ける方が良かっただろう。
監督は信頼を置いている事と、チームでプレー時間を持てる事を話してくれた。
ペジェグリーニ監督はマドリーで長年務めていく能力を持っている。
監督は慎み深く、話すべき時を心得ていて、どんな事でも選手をサポートする。
それに会話を重んじているから、今のところ何の欠点も見当たらないね。
ペジェグリーニ監督に疑いの目が向けられているのには驚いてるよ。
チームと監督には時間が必要で、6試合目でチャンピオンになるのは不可能だ。
良いプレーをして、各試合で5ゴール決めたくても、それは簡単な事ではない。
-自分自身について
G:自分の名前が出る時は極端だよね、他の選手の場合は穏やかなのに・・・。
ファンやプレスから好かれる存在だったのに、突然嫌悪される存在になった。
もう否定するのにうんざりしてるし、毎日それを繰り返すのはツライ事だよ。
良い時期には注目されないけど、悪い時期は先頭に立たされてきたんだ。
サッカーを辞めたら、たくさんの国を旅をするつもりだ。
異国の文化に触れて、その後で何かサッカーに関わる事をしたい。
自分は明確なビジョンを持っているから、将来は監督になりたいな。
自分の指揮するチームに、どんなプレーをして欲しいかはっきりしてるんだ。
自分の一番良いトコは、友人達にとって良き友人だと思う事。
そして一番の欠点は、もう毎試合ピッチで見てるだろう(笑)・・・激しい気性だ。
11月には、自分の名前が付いたグラウンドの杮落としをする。
そこには長年住んだし、マドリーでのキャリアを認められる事を光栄に思うよ。
率直に”グティらしい”と感じられるインタビューだと思った(笑)
一番驚いた点は、引退したら職業:旅人になる事・・・N氏と同じ道を歩むとは。
チームの、さらには時代の異端児としては、2人には共通点は多いかもね。
そして、ペジェグリーニ監督からの信頼とペジェグリーニ監督への信頼・・・。
以前も少し書いたが、グティは監督の信頼によって働けるタイプの選手だし、
監督からの信頼がなければ、今夏でマドリーから移籍していたのだろう・・・。
そう思うと、改善の進まないチームにヤキモキするが、感謝もしてしまう。
そして、アトレティコの下部組織解体によりマドリーへ来たラウールよりも、
もしかしたらグティの方が、クラブに対する愛情は人一倍強いようにも感じる。
多少、ファンやプレスの目を気にしている部分はあるようだが・・・(笑)
すぐにキレる狂犬の様な男だが、愛情を注げば強力な仲間になってくれる。
ちょっとお茶目で笑顔が素敵な第2カピタンを上手くコントロールして欲しい。
グティの指揮するチームってどんなだろう・・・興味深いですよね(笑)